「地味カッコいい家」は、新築でも落ち着いた趣があります。そうした佇まいを醸し出す手法の1つが古い材料を用いることです。Kさん(神奈川県逗子市・50歳代)はいいます。
「前の家の建具や部材を使いたかったので設計者に頼みました。寸法やデザインを調和させるのに設計者は苦労していましたが、前の家の雰囲気を残すことができて、気に入っています」(写真)。
古い材料は見る人、触れる人の記憶を呼び覚まします。新築住宅にそうした要素を持ち込むことで、ピカピカの家にも物語性が適度に付加されます。同様の効果は家具からも得られます。
「アンティーク家具が好きだったので、使い込んだ家具の重厚さに負けない空間をお願いしました。床材に節ありのスギを使うことでうまくまとまりました」(Sさん[東京都練馬区・40歳代])。
古い部材や持ち込む家具の質感や形状を検討することで、そうした材料のもつ力をフルに引き出すことができます。